1.背景
地域の社会課題を解決するとはいっても、普通に生活している人にとっては馴染みが薄く、問題を知っていたとしても実際に自分に何ができるかわからないことが多い。最終的に、やっていく気持ちがある人でないと社会課題には取り組むことができていない現状にある。
2.目的
地域に仮想的に社会課題を発生させ、解決させるゲームを作ることで、社会課題への認知やどう貢献したらいいかを啓蒙する。
3.方法
3.1.位置情報ゲームや複合現実感ゲーム
位置情報やARを使ったゲームを「位置情報ゲーム」や「複合現実感ゲーム」と呼ぶ。その中でも、地図上やARで仮想的なオブジェクトを配置して、それとインタラクションをできるゲームを取り扱う。
本案では、社会課題に困っている人のオブジェクトをランダムに配置して、その人を助けるゲームを行う。仮想的な人間に何かをするというのは、インタラクティブアート「Uncle Roy All Around You」などの事例がある。
3.2.社会課題の仮想的な表現
社会課題は、飽くまでシンプルに提示する。実際に歩いていると出くわすようなものにするため、現場で起こるような種類のものが主となる。以下に例を挙げる。室内で起こっていることや、長期に渡る問題などについては、さらなる考察の必要がある。また、未来に可能になる技術や都市計画の完成形なども積極的に取り入れていく。
・交通事故多発地帯で、人がテクテク歩いていて轢かれそうになる→助けてあげる
・高齢者が転んでいたり、徘徊していたりする→目的の場所まで連れて行ってあげる
・遠くに買い物に行きたいのに交通機関がないからトボトボ歩いている→オンデマンドバスを呼ぶ
3.3.ゲーミフィケーション
基本的に、全ての仮想的な社会課題は、タッチひとつで解決できるようにする。解決すると、曖昧に社会貢献ポイントのようなものが上がり、ランキングが載ったりする。このような、ゲームの要素を取り入れることで、捗るようにする。
3.4.現実の社会課題への動線
仮想的な社会課題を解決すると、実際にはどうなっていて、どういう支援がされていたりどういう団体がいるかなどが表示される。それによって、実際に関心を持つこともありうるし、「このゲームをやって関心を持ちました」と話題作りにもなり、参入の障壁が下がる。
更新: 2013年12月27日
(niryuu)