【エントリー部門】
アイディア部門
【応募者属性】
社会人
※学生とも協働
【応募者名】
APITEC
【エントリー作品の権利指定】
表示—継承(CC BY-SA)
※営利目的の場合は、用途の一報をいただけると幸いです
【エントリー作品のURL】
http://broup.net/step1/date/
【利用しているオープンデータ】
国勢調査 人口統計情報 産業統計情報
【利用しているパートナーリソース】
特になし
【エントリー作品の詳細説明】
地域Web辞典「Broup」は、APITECが市民と一緒に作り上げた地域活動を取りまとめたWebサイトである。
APITECは、地域活動を「地域デザイン7Step」と題して、地域活動を下記の図のように7つの過程に分類して整理している。
当アイディアは、「Step1 発案・課題抽出」を効果的に行うために、国勢調査のオープンデータを加工した自治体診断表である。
当アイディアの目的は、市町村の政策が正しい方向に進んでいるか、地域間比較を通して検証することである。
具体的なデータ加工手法は、日本全国の市町村データ数値を偏差値で示し、その偏差値を70~30の間で5刻みに8段階(A8点~H1点)でグルーピング化し、合計点数で地域間比較を行う仕様である。
当アイデアの期待できる点は、以下の通りである。
影響力として、多くの人々のオープンデータを活用するための意識・視点が変わると考えている。なぜなら、多くのオープンデータの活用事例は、当該地域を中心とした活用法である。しかしながら、当アイディアは、「日本」という単位でデータを捉え、当該地域の位置づけを地域間比較を通して、他の市町村から見た当該地域に位置づけを客観的に把握することを目的としているからである。
創造力として、データを裏付けとしながら、地域活動を組み立てることで、より創造力を駆り立て、効果的な施策を提案するきっかけになるといえる。なぜなら、当該地域を中心としたデータ活用は、行政区に捉われた政策になりがちだからである。しかしながら、常に地域の情報を比較することを習慣化させることで、最初に「データで裏付けられた似たような地域の情報を参考にすること」が日常化される。このような習慣化は、「成功した地域の事例を参考にする」、「視察先を探しやすくなる」、「広域連携の提携を行いやすくなる」など、行政政策の効率化を図るきっかけになることが期待でき、より持続的かつ効果的な地方創世活動を創造する機会となることが期待される。
たとえば、地域間比較の考え方を日常化することで、「2015年 東日本豪雨災害」の茨城県常総市の避難問題などを広域連携を常に意識することを習慣化させることで、未然に防ぐことができると考えられる。
有用性として、これまでは、無作為に市町村の情報を集めていた人々が、当アイデアを活かすことで、気になる市町村を絞り込み、その市町村の情報を掘り下げて調査するという作業効率を格段に上げることができることが最も優れた有用性である。当アイデアとRESASを組み合わせることで、より効果的なリサーチを行うことができる。
開放性として、サイトとしてすでに公開しているため、多くの方々のニーズに応えてカスタマイズを行う予定である。
つながる可能性として、他の年度の国勢調査データと年度比較を行い、地域の変遷を比較する活用法や、QOL(quality of life)との相性が良いと考えられる。このように他のオープンデータと組み合わせて、より効果的な地域間比較を行えると考えられる。
実現可能性として、世間のニーズを活かしたカスタマイズや地図との連携など、新たなデータ構築とユーザビリティを意識した発展を今後も検討していきたいと考えている。
【備考】
課題抽出から議論・組閣化を経ると、下記の「泥んこバレーボール大会」のように地域の魅力を活かしたコンテンツの考案に結びつきやすくなります。
更新: 2017年1月14日
(APITEC)