大井川用水土地改良区について楽しく学べるアプリ
ライセンス
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(目的)
静岡県の中央部を流れる一級河川の大井川の水は農業用水、発電用水、工業用水、水道水に活用され、私たちの生活に欠かせないものとなっています。しかし、急速な都市化や地域環境の変化により、ゴミの流出や水質汚濁などの問題が発生しています。そのため、課題解決の第一歩として、地域の未来を担う子供たちにアプリを通して、大井川の役割や環境問題を理解してもらいたいと考えました。
(ターゲット)
大井川周辺の土地改良事業を行う大井川用水土地改良区という農業者による組織があります。ターゲットは、大井川土地改良区の事業施行に関わる左岸地域(島田市・藤枝市・焼津市・牧之原市・吉田町)の学校に通う幼稚園児、小学校低学年です。文部科学省の「GIGAスクール構想」により、全国の小中学校でパソコンやタブレットの導入が進んでいます。島田市、焼津市、牧之原市、吉田町はAndroidのアプリをダウンロードすることができるCromebookを導入しているため、授業内にアプリを活用してもらいたいと考え、Androidのアプリを作ることにしました。
(アプリの概要)
アプリの名前は「およげ!あゆかけくん」です。マスコットキャラクター「あゆかけくん」の進行で進んでいきます。(あゆかけくんのもとになっている「アユカケ」という魚は大井川の河口に生息していますが、近年生息数が減少しています。)
アプリでは大井川に関連したクイズやミニゲームで遊ぶことができます。これらをクリアすることで、ホーム画面に表示される汚れた川が徐々にきれいになり、生物が増える仕組みです。このような仕組みにすることで子どもたちに飽きずに楽しみながらゲームをしてもらうことができます。
また、大井川の問題や、役割に関連したゲームで遊ぶことでそれらに興味を持ってもらうことができます。例えば、川に流れてくるごみを回収するゲーム、田んぼの稲を育てるゲームはそれぞれ、大井川のごみ流出問題、大井川用水が農業用水として使われていることに関連しています。ゲームは画面をタップ、スライドなど簡単な操作で遊ぶことができます。
(SDGs)
アプリの内容はSDGsにも関連しています。SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されています。
17の目標の中で、アプリに関連するSDGsは 2つです。
1つ目は「安全な水とトイレを世界中に」です。大井川用水は、生活用水としても使われているため、水質を改善することは人々に安全な水を届けることに繋がります。
2つ目は「海の豊かさを守ろう」です。このアプリは「大井川」についてですが、川の環境を改善していく事で海の豊かさを守ることにも繋がると考えました。
このアプリを通して、私たちの生活に深く関わる大井川の水について関心を持ってもらい、大井川の問題理解、解決のきっかけになればいいなと思います。
更新: 2021年11月30日