Graspの技術的背景:GraspはGraphQLクエリを受け取ると、設定ファイルで指定されたSPARQLエンドポイントに対し、サブグラフを取得するためのCONSTRUCTクエリを発行します。追加の情報を取得するための複数クエリの発行や、他のエンドポイントへのアクセスも必要に応じて自動で行います。最後に得られたサブグラフをGraphQLのレスポンスに整形しクライアントに返します。
Graspの応用事例:Graspでは、設定次第でWikidataなど任意のSPARQLエンドポイントを利用することができます。一方で、適切なGrasp設定ファイルを準備する必要があり、このためにはRDFモデルとSPARQL言語の知識が求められます。この負担を軽減するため、私たちライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)ではRDF-configというツールを開発し、生命医科学の様々なRDFデータベースに対しGraspの設定ファイルを自動生成ました。これにより巨大かつ多様なデータベース群をGraphQLによって統合的かつ容易に利用できるサービスを開発しています。
更新: 2022年10月16日
(Toshiaki Katayama)