使い方はごくシンプル。OSMの上で位置を決めて写真と記事を投稿するだけでオリジナルのマップがWeb上にできあがる。他のウェブサイトに組み込むためのスクリプトを取得したり、PDFにして印刷することもできる。奈良女子大周辺の美味しい食べ物屋さんガイドはこんな感じ(*1)。知り合い同士で共有するだけでなく、例えばまちおこしのために地域住民が自分の住むまちを再発見し、観光客などにとっておきの場所を紹介する、といった活動にピッタリのサービスだ。
こうして集まった投稿データ(オープンデータではない)を利用して、投稿者側は自分の投稿した情報はウェブ上の地図であれPDFの紙地図であれ、無料で自由に使える。一方事業者向けには有料で、投稿されたデータの利用、ブランディングされたガイドマップの作成、オンデマンド印刷、利用状況分析といったサービスが用意されており、出版社がWebマガジンの地域特集記事に組み込んだり(*2)、ホテルチェーンがホテル周辺の案内地図に使ったり(*3)、地域のイベントやキャンペーンに使ったり(*4)、といった用途が想定されている。
<まとめ>
ポイント:
●コミュニティ活動とビジネスモデルの共存
●オープンデータ(OpenStreetMap:市民+政府・自治体)+クローズドデータ
●美しいデザイン(画面+PDF)
●市民投稿者は自分の投稿分は自由に利用できる
ビジネスモデル:
●受けた助成制度等:スタートアップ企業と投資家のマッチングサイトangel.co(*5) でファンディング
●運営:Jauntful
●収入:ビジネス向けサービス(api提供、カスタマイズ、マップ作成、アクセス解析等)(*6)
●ソースコード:非公開
●データ:オープンデータ+クローズドデータ
更新: 2014年11月15日
(higa4(東 修作))